7月8-11日、一般社団法人地域活性化センターが主催(総務省、内閣府が後援)「全国地域リーダー養成塾」の第3回研修に参加してきました。
今回は市町村アカデミーでの合宿形式の研修でした。
今回は、「景観」「マーケティング」「観光」について学ぶことができました。
特に3名の先生方の講義が印象に残りました。
野原卓先生(横浜国立大学)
・景観とは「地域の元気さ」が可視化されたものであり、外見ではなく内面から健康にするようなアプローチが必要であること
・価値ある風景や文化は失われて初めて気づかれることが多く、早期の価値発見と仲間づくり、継続的支援が求められること
東徹先生(立教大学)
・地域におけるマーケティングの基本として、「Product out(売り込み型)」ではなく「Market in(顧客中心型)」の視点が必要であること
・チラシや広報、商品開発においても「自分だったらこうする」という主観ではなく、実際の顧客像に寄り添うこと、自分が消費者一般の気持ちが分かると思わないこと
・マーケティングの本質は「顧客が対価を払いたくなる理由の創造」であること
山田桂一郎先生(JTIC.SWISS代表)
・観光において「便利すぎることが必ずしも地域の繁栄に繋がらない」とし、地元に長く滞在する仕組みをつくることが重要であること
・地域を企業と見立てた経営思考、マーケティング分析(3C・PESTなど)をベースにした戦略立案が重要であること
・観光地をアイドルグループと捉え、ファンマーケティング的な継続的関係の構築が大切であること ex)「気仙沼クルーしっぷ」など
合宿形式ということもあって、
受講生同士のヨコのつながりが深まり、全国の自治体事情も少しずつ分かってきました。